
教育を受けるというのはどのようなことなのか。
物事のうち、あるものはわれわれの力の及ぶものであり、あるものは及ばないものであるということ
そのような区別をするしかたを学ぶことである
※人生談義 上 エピクテトス 國方栄二 訳 岩波書店
私は建築設備の営業の仕事をしていて、若い頃はとても精神的に苦しいことが多かった。
一番苦しかったのは、建築設備の営業の仕事は、どこまでが自分の責任なのかが、分からないことだった。
例えば、工事などで問題が発生した時に、どこまでが自分が悪いのか、どこからが、工事をした人間が悪いのか、もしくは、他の問題なのかの、切り分けが難しかった。
今は、この業界で20年近い経験があるので、ある程度、責任範囲の切り分けができるので、精神的な苦しさが少なくなった。
他にも、人間関係が苦しいことが多かった。
客先の担当の現場監督とトラブルになり、”能力が低い”などの暴言を言われることがあった。
建築現場の営業なので、仕事柄、乱暴な現場監督がいる。
経験が少ない時代は、その暴言に傷つき悩んだこともあった。
50代の今は、知識と経験を積んだので、嫌なことは少なくなった。
それでも、たまに、現場監督から、暴言を言われることがある。
その時は、非常に強い怒りや、憤りを感じるが、冷静になるように努めている。
そして、私は十分な経験と知識を持っているので、暴言を言うのは、相手に問題がある場合が多いと考えている。
もし、本当に自分に責任がある場合は、反省をしなければならない。
しかし、今の自分は自信を持って言える。
暴言を言ってくる相手は、悪質な人間だと。
彼らは、誰に対しても暴言を言うのだ。
こんな連中に暴言を言われたとしても、傷ついてはいけない。
冷静に、自分のできる仕事をしっかりと行うだけだ。
暴言を言う人間は、私が罰を与えなくても、周りの人間が必ず罰を与える。
周りから人が離れ、友人や家族からも見放されるはずだ。
可哀想な人だと思うようにしている。
私はこの仕事を通じて、やっかいな人間を、少しだけ見分けることができるようになった。
私が仕事で学べた、重要なことだと思う。
やっかいな人間に、暴言を言われても傷つかないようにしよう。それができれば、徳があると思う。
さあ、明日から仕事だ。傷つかないで頑張ろう。