まもるの休日

休日に思索したことを表現したいと思いました

『学生時代の友人達には見返りを求めずに、何かしてあげたい』

(善を)与えたのではなくして用立てたのだ
友ならぬひと、そしてその行為それ自身のゆえにそうしてくれるので ないひとからよくされたのであれば、あたかも明言された条件のもとによくされたのである
あるかのごとき仕方でその交渉を解消するにいたらなくてはならないのである
その条件でいいならばあえてそれを受けるし、またはそうでなければ拒絶する
※高田 三郎. アリストテレス ニコマコス倫理学 下 (岩波文庫) (p.124-p125). 株式会社 岩波書店. Kindle 版. 

私はアリストテレスの言う“(友ならぬひとの)その条件でいいならばあえてそれを受けるし、またはそうでなければ拒絶する"について、同意する。
会社員になってから、少しづつ理解できたことがある。
仕事において、何かをしてもらったら、できる限り返さなければならない。
まさに“(善を)与えたのではなく、用立てたのだという"関係性なのだ。
しかし、仕事の付き合いでは、それは全く悪いことではない。
むしろ、そういう前提があり、人間関係や仕事が円滑に進む。
会社や仕事の人間関係は決してうるわしい関係ではなく、生きていくため、稼いでいくために、必要なことだ。その社会の中で適応しなければならない。
だからこそ、学生時代の友人達には利害関係がないので、会うと心からリラックスできて、嬉しい気持ちになる。
学生時代の友人達には見返りを求めずに、何かしてあげたい。

さあ、明日も仕事だ、頑張ろう。