『この胡瓜(きゅうり)はにがい』棄てるがいい。『道に茨(いばら)がある。』避けるがいい。それで充分だ。『なぜこんなものが世の中にあるんだろう』なとどと加えるな。そんなことを言ったら君は自然を究(きわ)めている人間に笑われるぞ』
※自省録 マルクス・アウレーリウス 神谷美恵子 訳 岩波書店
私は愚鈍なので、嫌な奴でも最初はきちんと接しようとする。例えば、私の尊厳を傷つけたり、おかしな要求をしてくる人間でも、まずは接してみる。
しかし、何度接しても、相手が変わらなければ、苦悩の末に疎遠になるようにする。苦悩した時間が無駄なのだと思う。しかし、私は賢さが足りないので、相手と交流しないようにするまでの判断に、時間がかかってしまう。
そして、最後は、なんでこんな奴がいるのかと、怒りや、恨みを持つ。
しかし、そんな時間は無駄だ。
そんな奴に怒りや恨みを持つ前に、離れればいい。
同様に苦手な仕事も、最初は取り組んでみる。何とかうまくできないかと、試行錯誤してみる。
しかし、苦手な仕事は、結局はうまくいかない。
そして、その仕事が向いていないと、判断するのに時間がかかる。
やがて、その仕事ができない自分を責めたりする。又は、その仕事に恨みを持ったりする。
無駄な時間だ。
自分が向いてる仕事に一刻も早くつき、その仕事に集中すべきだ。
50歳になり、マルクス・アウレーリウスの言葉にとても共感する。
私も自分の経験から、同じように考える。
さあ、明日も仕事だ。頑張ろう。