君の頭の鋭さは人が感心しうるほどのものではない。(他に沢山ある。それを発揮せよ)たとえば誠実、謹厳、忍苦、享楽的でないこと。
こういう徳に関しては生まれつきそういう能力を持っていないとか、適していないとか、いい逃れするわけにはいかないのだ。
※自省録 マルクス・アウレーリウス 神谷美恵子 訳 岩波書店
私は子供の時から、頭の鋭さはない。しかし、マルクス・アウレーリウスに近い考えを持っているし、大変励まされる。
もし、私が仕事で上手くいかないなら、才能でも、頭の良さでもなく、他の要素を発揮してないのだ、と考えるようにしている。
会社員でも、頭の鋭い人は、会社内で目立つし、有利な立場になれる可能性が高いかもしれない。
しかし、別に頭が鋭くなくても、仕事の経験や、誠実、謹厳、忍苦、享楽的でないなどの要素があれば、仕事を上手くできると思う。
普通の会社では、むしろそういう人が大多数なのではないか。
そう考えると、何とか仕事をこなしている私は、誠実、謹厳、忍苦、享楽的でない、という努力をしないと、上手く仕事ができなくなってしまう。
頭の鋭さがない、私のような人間は、これらをおろそかにしないように注意しよう。
さあ、明日も仕事を頑張ろう。