まもるの休日

休日に思索したことを表現したいと思いました

『父の日』

何びとも、実際、たとえほかのあらゆる善きものを所有するひとであっても、
親愛なひとびと(フィロイ)なくしては生きることを選ばないであろう。
※二コマコス倫理学アリストテレス 高田三郎 訳 岩波書店

父の日に、普段私が気に入って買っている、【コーヒー豆】をプレゼントすることにした。
中学生の息子に、私の父に【コーヒー豆】を渡すように言ったら、『あんたの父だろ、僕の父じゃない』と適切なことを言ってきた。
しかし、私は『うるさい、つべこべ言わず渡してくれ。俺が渡すより、お前が渡す方が、じいちゃんは喜ぶんだ。』と言った。
息子はしぶしぶ【コーヒー豆】を受け取って、じいちゃんに渡すことになった。
実家を訪ねたら、息子は不愛想に『はい、どうぞ』と言って、【コーヒー豆】を父に渡し、奥の部屋へ入ってゲームを始めた。
父は『おお、ありがとう』と、ゲームをしている私の息子ににっこり微笑んだ。
私はこの【コーヒー豆】を気に入っていて、美味しいので、父の日のプレゼントとして持ってきたことを説明した。

私のできる最大の父へのプレゼントは、私が家族と仲良くし、息子をつれて実家を訪ねて、ささやかなプレゼントを渡すことだと思う。
そして、みんなで、お菓子を食べ、コーヒーを飲んで、近況を話し、笑いあった。
今日は楽しい、父の日になった気がする。

息子から私への父の日のプレゼントは、いつか、将来、自分から自発的にくれるようになるまで待っている。

 

明日から仕事だ。さあ、頑張ろう。