まもるの休日

休日に思索したことを表現したいと思いました

『祖父母について』

愛は、友情とはまったく別物である。愛は忍耐と密接に結びつくもので、何よりも辛抱の力を多く要求する

※幸福論(第一部) ヒルティ 草間平作 訳 岩波書店

私の祖母は10年前に亡くなった。

祖母の長男の息子である私は、孫達の中で誰よりも可愛がられた。おこづかいも、弟や他の孫達には内緒でくれた。何かある時も、いつも甘やかされた。

祖母が亡くなった時は、大きな喪失感があった。

その時の私は40歳になっていたので、もう分かっていた。

これだけの無償の愛情をくれる人は、私の人生には、もういないのだということが。

今は中学生の息子に私の両親が、愛情をそそいでくれる。

私と弟には厳しかった両親が、孫である私の息子には驚くほど甘く接する。それでよいのだと思う。

息子も将来分かる時が、くると思う。無償の愛情をくれる人は、祖父母以外いないのだと。

親の立場では愛情はあるが、社会で生活できるように、教育しなければならない。

時に厳しく注意したりする。しかし、祖父母は、無償の愛情をくれる。

親は息子への愛情は、辛抱の力を要求するかもしれない。我慢することもある。

しかし、孫には辛抱の力は要求されないのではないか。ただ愛情を与える。

息子は、今の祖父母が元気な時に、一緒に過ごせる時間を楽しんでもらいたい。

永遠に、その時間が続くわけではないのだから。

明日は息子をつれて、両親に会いにいこう。